Interview
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サポーター&
スタッフが語る“楽エコ”

「楽エコ」で運転すると、
自然と安全・環境・経済に良い運転ができる。
これからますます必要とされるもの
だと思います。

staff

Furuta

品質保証部

古田

地球温暖化防止にと始まった「楽エコ」
安全運転で経済的にも優れていた

大きな被害をもたらす自然災害が増える中、地球温暖化も問題になってきています。そのような中で、当校も自動車に携わるものとして、環境問題に貢献できるものを探し、エコドライブに注目しました。当時、モータージャーナリストの菰田潔氏(現在、当校の顧問)がエコドライブを提唱されており、レクチャーを受けたことが他の教習所にはない「楽エコ」教習誕生のきっかけです。

実際にサポーターをしている自分たちが菰田氏の提唱するエコドライブを実践し、燃費効率の良さに驚きました。さらに安全な運転であることも痛感し、2008年からエコドライブを「楽エコ」として教習に組み入れる開発が始まったのです。
免許をすでに持っている方にそのノウハウを伝えることは比較的容易ですが、免許を持っていない方にいかに優れたその運転技術を伝えるかが課題でした。基本の運転技術の修得に加え、「楽エコ」が自然に身につくようにカリキュラムに工夫を凝らしています。

具体的でわかりやすい「楽エコ」
「ふんわりアクセル」で安全運転

「安全運転で、気をつけてね」というような言葉をよく耳にしますが、具体的にどうしたら安全運転なのかは意外とわからないですよね。一例ですが、当校では「ふんわりアクセル」というように、アクセルペダルの操作を教えます。アクセルを踏む際に優しく踏むようにすれば、アクセルとブレーキを踏み間違えて事故に至る急発進なども予防できるはずなんです。このほかにも「車間距離を取る」「減速時には早めにアクセルを離す」など、優れた運転技術が、ちりばめられているのが「楽エコ」です。

環境庁など複数の関係機関からなるエコドライブ普及連絡会から「エコドライブ10のすすめ」という環境に強く言及したものが出ていますが、当校の「エコドライブ10のすすめ」では、教習所という観点からも、環境のみならず安全についてさらに細かくうたっています。「楽エコ」を意識して運転をすることで、そうでない場合に比べて、安全、環境、経済に大きく貢献できるのです。教習で覚えるので、卒業生は意識しなくてもそのような運転になっているかと思います。

「楽エコ」導入で卒業生の事故が激減。
エコドライブを取り入れた
流通業界では51%減という結果も。

実際に「楽エコ」を導入してから、卒業生の事故が大幅に減りました。埼玉県の警察ホームページには、県下の教習所の卒業生の事故率が掲載されているのですが、当校では事故ゼロの年度も増えてきています。

また、「エコドライブ活動による燃費改善と交通事故低減(2006)」という論文があるのですが、その中では流通業界11社での実証実験で、事故件数が51%減という大きな数字が残っています。
このエコドライブの効果とともにもう一つあげたいのが、違反と事故の関係です。当校では教習時、サポーターはシートベルトについて何も言いません。お客様本人が「シートベルトしてください」と同乗者に言う取り組みをしています。実は、シートベルトを着用する、しないの違反を防止するだけで運転全般に影響します。違反を起こさなければ事故も起きにくいという統計もありますので、私たちはお客様が安全運転できるように、さまざまな工夫、改良を重ねています。

未来に必要なエコドライブ。
思いやりある運転が
地球に、周りの人に優しい運転に。

「楽エコ」は思いやり運転でもあるんです。ふんわりアクセルでの発進、早めの減速などを行っていけば、事故も減りますし、酔いやすい人が酔わずに済むこともあります。つまり、思いやりがある運転ということです。安全で地球に優しく、燃費もいい。ドライバーも経済的に助かります。そして、エコカーに乗り換えたとしても、その車でのエコドライブが必要になります。これからもずっと必要なのです。

また、持続可能な開発目標としてSDGsが話題に上がっていますが、その目標の中に「交通事故による死亡、もしくは負傷者を半減する」というものもあります。「楽エコ」は、SDGsにも大きく貢献するものだと思います。車社会に生きていく私たちにとって大切なものなのです。
当校では、サポーターが「楽エコ」をしっかり学び、教習にあたっています。運転免許の取得とともに身につけ、皆さんに車のある楽しい生活を送ってもらいたいと思っています。